第17回社内研修は「セルフマネージメント」がテーマ
当事務所では、定期的にチームビルディングの社内研修を行なっています。とはいいながら、今回は半年ぶりの開催でした(汗)。チームビルディングが上手く機能していて、人が辞めない組織になりつつあるため、少し期間が空いてしまったという肯定的な理由付けをしております(汗)。
さて、今回のテーマは、「セルフマネジメントシート」を作ろうでした!
セルフマネジメントシートは、次の3つの内容で構成されています。
上記3点の内容からメンバーの大まかな人となりが分かるので、チームビルディングの大前提であるSSR理論(人材力(S)×組織力(S)×関係力(R))の人材力に着目したツールが、セルフマネジメントシートとなります。
では、それぞれの内容について、少し解説を加えていきます!
▼効き脳診断
私たちのチームでは、「効き脳診断」を用いて、その人の思考の特徴(くせ)や強み、弱みをメンバー間で共有していますが、定点観測的に診断を行うことで、各自の強みの変化やチームバランスの変化を把握することに役立てています。
効き脳のタイプは大きく分けて4つ。「A論理・理性脳」、「B堅実・計画脳」、「C感覚・友好脳」、「D冒険・創造脳」に分類され、それぞれに強み、弱みがあることなります。人それぞれに利き腕や利き目があるように、思考にも利きがあるというわけです。
▼行動特性
効き脳診断で自分の強みや弱みが分かったとしても、パフォーマンスに直結するわけではありません。感情表現ができなかったり、考えを伝えるのが苦手だったりという人も多いかと思います。
そこで、「行動スタイルチェックシート」というツールを利用すると、設問に答えていくことで、自分の普段の行動はどうなっているか?を見える化(数値化)することができます。
行動スタイルの指標は、自己表現、自己主張、柔軟性の3つ。自分の考えを上手く伝えられない人は、自己表現や自己主張の点数がマイナスになっていることが多いといえます。
▼選択理論(価値観)
人の行動にはすべて目的があり、すべての行動は人間の基本的な欲求から選択されているとするのが選択理論です。基本的な欲求は大きく5つに分かれていて「愛・所属」、「力・価値」、「自由」、「楽しみ」、「生存」の欲求があるとされています。
普段の行動の根底にある無意識な欲求(価値観)についても、設問とチェックリストを利用することで見える化することができます。
個人、個人の価値観の違いを認識することで、職場でのハラスメント防止にも効果があると私たちの経験で実感しています。
【チームの更なる成長を目指して】
私たちは、ご紹介した3つの内容について過去に実践していましたが、1つのシートにまとめることはしていませんでした。そこで、チームの今後の成長を考えた際に、改めて「セルフマネジメントシート」にまとめ、各メンバーの強み、弱みを再認識し、人材力を高めていこうという方針になりました。
そこで、今回の研修では2つの仮想体験ゲームと振り返りを通して、セルフマネジメントシートの作成を行いました。
1つ目のゲームは「持ち寄りパーティー」です。このゲームは、各自に配られたカードの情報を元に、課題達成に向けて全員で協働する内容になっています。
ゲームのポイントは、効き脳診断の結果を基に自分の強みが発揮できるかにあります。結果は延長2回の末、3つの課題をクリアすることができました。
ゲーム後の振り返りでは、ゲームをゲームとして終わらせることなく、現場にどう落とし込むかという視点が大事になります。ゲームを延長したということは、仕事では納期を守れなかったということになりませんか?残業代の支払いも増えることになりませんか?という問いから、期限内に仕事を終わらせるためには、何が必要かについて全員でディスカッションしました。
2つ目は、「五人の課長」という選択理論をテーマにしたコンセンサスゲームです。このゲームでは、各自の価値観の違いを知ることがで、職場や仕事に何を求めているかに気が付くことができます。
ここでポイントとなるのが行動特性です。各自の価値観の違いを認識しながらも、課題解決に向けて話し合っていく必要があるため、意見が言いにくい人に対してのケアも重要となります。
グループワークの当初では、メンバーそれぞれが全く違う選択をしていたので話がまとまる雰囲気がありませんでした。しかし、丁寧に意見交換を続け、少しずつ譲歩するなどした結果、時間は延長しましたが、何とか意見をまとめることができました。 普段から顔を合わせているメンバーですが、各自の仕事に対する価値観を改めて共有することができ、とても貴重な時間となりました!
【研修を通して気づいたこと】
研修を通して、私たちは改めて多様な考え方を持ちながら、共に仕事をしていることに気がつくことができました。また、自分の得意なところや苦手とすることが、チームビルディングにどう影響するのかを再認識する機会にもなりました。
この学びを活かして、お互いに他を尊重しながらも各々の強みを発揮できるチームへと成長し、今後もお客様のために丁寧かつスピード感のある仕事を心掛けていきます!