施工管理技術検定の受検資格が緩和
(国土交通省 令和6年4月改正)
建設業を営む上で、技術者の確保は重要です。業界の中長期的な担い手の確保や育成を図る目的で、「施工技術検定規則及び建設業法施行規則の一部を改正する省令」等が公布され、令和5年7月に一般建設業許可の営業所専任技術者の要件が緩和されました。
今回はこれに続き、建設業法に基づく技術検定の受検資格が変わり、令和6年4月1日より施行がされました。
技術検定の1級の第一次検定においては、大学や高校を卒業した後に実務経験最低でも3年、長くて11年半以上の実務経験もしくは、該当する学歴や保有資格がない場合は実務経験が15年以上ないと受検できなかったのですが、今回の見直しで19歳以上(受検年度末時点)であれば学歴を問わず誰でも受検可能になりました。
また、2級の第一次検定は、以前と変わらず17歳以上(受検年度末時点)であれば受検可能ですが、第二次検定は、第一次検定合格後の3年以上の実務経験(建設機械種目は2年以上)と資格要件が短縮されました(令和10年度までの間は、制度改正前の受検資格要件による第二次検定受検が可能)。
1級 | ||||
学歴・保有資格 | 旧受検資格※1 いずれも指導監督的実務経験1年を含む必要あり | 新受検資格 | ||
第一次検定 | 第二次検定 | 第一次検定 | 第二次検定※2※3 | |
大学(指定学科) | 卒業後、実務経験3年以上 | 19歳以上 (受検年度末時点) | ●1級第一次検定合格後、 ・実務経験5年以上 ・特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上 ・監理技術者補佐としての実務経験1年以上 ●2級第二次検定合格後 ・実務経験5年以上 (1級第一次検定合格者に限る) ・特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上 (1級第一次検定合格者に限る) | |
短大・高専(指定学科) | 卒業後、実務経験5年以上 | |||
高校(指定学科) | 卒業後、実務経験10年以上 | |||
大学(指定学科以外) | 卒業後、実務経験4.5年以上 | |||
短大・高専(指定学科以外) | 卒業後、実務経験7.5年以上 | |||
高校(指定学科以外) | 卒業後、実務経験11.5年以上 | |||
2級合格者 | 条件無し | 2級合格後、 実務経験5年以上 (1級第一次検定合格者に限る) | ||
上記以外 | 実務経験15年以上 |
2級 | ||||
学歴 | 旧受検資格※1 | 新受検資格 | ||
第一次検定 | 第二次検定 | 第一次検定 | 第二次検定※2※3 | |
大学(指定学科) | 17歳以上 (受検年度末時点) | 卒業後、実務経験1年以上 | 17歳以上 (受検年度末時点) | ●2級第一次検定合格後、 実務経験3年以上 (建設機械種目については2年以上) ●1級第一次検定合格後、 実務経験1年以上 |
短大・高専(指定学科) | 卒業後、実務経験2年以上 | |||
高校(指定学科) | 卒業後、実務経験3年以上 | |||
大学(指定学科以外) | 卒業後、実務経験1.5年以上 | |||
短大・高専(指定学科以外) | 卒業後、実務経験3年以上 | |||
高校(指定学科以外) | 卒業後、実務経験4.5年以上 | |||
上記以外 | 卒業後、実務経験8年以上 |
※2「第一次検定合格」については、令和3年度以降の第一次検定合格が対象、また「2級第二次検定合格」については、令和2年度以前の2級技術検定合格も対象
※3関連資格による受検要件は国土交通省HPへ(https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001707687.pdf)
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