SDGs企業導入・カードゲーム研修報告
2023年5月23日(木)
研修会社:金属溶材 株式会社 様
参加者: 経営者を含む社員23名(午前の部12名・午後の部11名)
少し前となりますが、埼玉県の熊谷の企業様でSDGsカードゲーム研修を行いました。
研修先である金属溶材(株)様は、創業60年の歴史を持つ、ろう材やフラックスの製造・加工を行う会社です。
以前からSDGs経営の導入についてご相談をいただいており、一昨年・昨年と二回に渡りSDGs研修を行い、今回はその3回目となります。
当日は、午前・午後の二回に分けて全社員を対象に「SDGs de 地方創生カードゲーム」を体験してもらいました。
カードゲームの想定都市は、工場の所在地である熊谷市です。
【現実と結びついた気づきへ】
午前の部では、社長自らがご参加され、率先してリーダーシップを発揮されていました。母国語が日本語でない方も数名参加されていたなかで、最後まで目標達成に向けて協力し合い、多様性を認めて助け合う姿が見受けられました。振り返りの活発な意見交換は、現実や現場と紐づけた発言が多く、気づきを得ていただけたのでないかと感じました。
特にゲーム序盤から人口メーターが減り一度落ち込みましたが、3ターン目から人口も増え始め、最終ターンには、暮らしメーターが一気に増え、見事なV字回復でした。
上手くいかなかったことで考えや行動を変えて再チャレンジした結果、小さな成功体験を積み上げて成果を出す、という一番学びの多い流れになったのではないかと思います。
午後の部では、どうすれば経済が良くなるのかと行政担当の方に積極的に働きかけている方がおり、リーダーシップを発揮されている姿が印象的でした。その甲斐あって午前と同様、人口メーターが一旦落ち込みましたが、最終ターンでV字回復という結果でした。
【課題が見えてきた結果に】
ただ午前も午後も全体の結果は良かったのですが、個人として目標達成した方は少ないという結果に終わりました。
これは、工場における現場の課題とやや重なるのではないかと感じました。
このゲームをきっかけに、社内のコミュニケーションや労働生産性などの点で気付かれた課題があったのではないでしょうか。
【参加者の振り返りと感想】
参加された全員から率直で丁寧なご感想がいただけました。
「楽しみながらSDGsの本質に触れることができた。」
「社会が進歩できるためSDGsの活動が必要だと思いますが、それを実施するためのオープンマインドや進化のための意欲が必要だと思う」
「今までは国や自治体など大きな組織で達成していくものだと考えていたが、小さな活動でも社会に影響を与えることこそが持続可能な世界を作る要素であるとに気がついた」
「カードをよく確認せず実行してしまってマイナスになった。急いでいる時もよく確認し正確に仕事を行うことは重要と改めて感じた」
「SDGsに限らず、目標達成するためには個人の力を合わせて、役割に応じながら協力し合うことが必要で、相手の話にしっかり耳を傾け対話することが一番の近道だと思った」
また、この研修を通して既にSDGsの具体的な取り組みのアイデアを挙げられている方も数名いらっしゃいました。
【SDGs企業導入や組織開発のご相談は私たちへ】
私たちは、SDGsに関する研修の他、人材力、組織力向上のための組織開発研修もご用意しております。
組織開発研修は、短時間のビジネス仮想体験ゲームをプレイし、振り返りを行うことで、現場での課題解決につながる内容となっております。
SDGs導入や社内浸透がうなくいかない方、現場の組織風土を改善したいと経営者の方がいらっしゃいましたら、当事務所へお気軽にご相談ください。
【参加者の振り返りアンケート】
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