建設キャリアアップシステムと外国人

先日、某建設現場で建設キャリアアップシステム(以下、CCUS)の貼紙を見かけました。現場の就業履歴を登録するためのカードリーダー設置を技能者にお知らせするものでした。2019年に運用が始まったCCUSですが、徐々に拡がりをみせているのを感じます。

キャリアアップシステムCCUS

建設キャリアアップシステム(CCUS)とは

建設キャリアアップシステム(CCUS)

技能者の保有資格・社会保険加入状況や現場の就業履歴などを業界横断的に登録・蓄積して活用する仕組み。

目的

・技能者の能力・経験等に応じた適正な処遇改善につなげる。

・技能者を雇用し育成する企業が伸びていける業界環境をつくる。

今年の8月14日以降を審査基準日とする経営事項審査の申請からもCCUSの取組が評価対象なりました。CCUSの活用でカードリーダーなどを建設現場に導入し、技能者の就業履歴の蓄積に取り組むことで、W評点で加点となります。

外国人を雇用する場合は、CCUSの登録は義務

ところで、このCCUS登録は現在任意となっておりますが、外国人を雇用される建設業者さまにおかれましては、実はその登録が義務となっていることをご存じでしょうか。
先日も外国人を雇用される建設業者2社から、CCUS事業者登録と技能者登録をお忘れになっていたとのご相談があり、至急対応させていただいたばかりです。

外国人が日本に滞在するには「在留資格」が必要となります。
これまで、建設業界における外国人は、その在留資格は「技能実習生」と「外国人建設就労者」に限られていました。

技能実習生

国際的な貢献を日本がしていこうという目的で、日本の技術を海外の人材に学んでもらうもの。

外国人建設就労者(特定活動32号)

2022年に開催された東京オリンピックの準備のために、需要が増加していた建設業界において人手を確保するために多くの外国人を受け入れるため設立された期間限定の在留資格

ところが、2019年に「特定技能」の特定産業分野に建設業が指定されて以来、特定技能外国人として、建設業に外国人の方が多く見られるようになってきました。工事現場で働く外国人の技能者を見かける機会が多くなってきた背景はここにあります。

特定技能

国内だけでは人材確保が難しい産業分野(特定産業分野)に限り、高い知識や熟練した経験を持つ外国人の就労を認めるもの。現在、介護や建設など12の産業分野が対象。

建設業界におかれまして、外国人技能者は今後ますます増加が見込まれ、必要な人材となることが想定されます。外国人が日本に滞在するために必要な在留資格に関しましては、また別記事で書かせていただきます。

外国人の雇用される建設業者さま、CCUS登録をお忘れなくお手続きください。

当法人では、CCUSの事業者登録と技能者登録の代行申請をさせていただいております。
どうぞお気軽にお問い合わせください


建設業許可 専用ページはこちら

↓下記ボタンをクリック↓